『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

「音を立てたら即死」って、それ『ドント・ブリーズ』も同じキャッチじゃなかったっけ?と苦笑した気がする前作は、観てみたらとても面白かったのです。あのエミリー・ブラントを嫁にできる男なんだからよほど有能なんだろうなこの監督は、と感心したものです(そこか)。で、随分前から特報動画は公開されていた本作、ヤツがチラチラ映っていたので、そりゃ当然続編となれば露出は派手になるよねとは思ったものの、クリーチャー物は結構方向性を見誤って失敗するケースが多いんです。『モンスターズ』とか『アナコンダ』とか、あと有名なのは『プレデター』かw なもんで、ちょっと心配がなかったわけではないんですが、さすがはエミリーを嫁にできる男(くどいか)。

まず構成が巧い。前作の前日譚(というか、事の始まり)を冒頭で派手に見せておき、そしてその後すぐに前作直後に切り替える。前作ラストでああいう事態になったので、それに替わる主要キャストが必要…というわけで、抜擢されたキリアン・マーフィー演じるエメット。捨て鉢な終末感から、あの一家の娘の心意気をトリガーに徐々に「ちょっと俺も頑張ってみようかな」モードに変わっていく感じがイイ。一番巧いなと感じたのが「ダイブ」の手話のくだりね。あの時の何気ないやり取りが、こんなタイミングで彼らが生き残る術になるとは!

そして、前回はほとんどが一家の周りに終始した世界観が、今回は歩き回ることによってグッと広がりました。その先々で、ヤツらに荒らされた荒廃感と茫漠感が示され、そしてヤツらちょくちょくと出てくるわけですよ。絶妙なバランス感。褒め言葉ですが、よくできたサバイバルアクションゲームをプレイしているようです。恐らく、少なくともアメリカは全域に亘り壊滅状態になったであろうと推察される状況の中で、最後の楽園を目指す一行。途中で散々な事態に遭いながらも、やっと辿り着いた安寧の地。そこからの展開が、ジェットコースターの最後の急坂のようでこれまた巧い。
今回二手に分かれたことで、展開が散漫になってしまうのでは…とも思ったものの、杞憂でした。ちゃんと最後にシンクロしたし、姉弟でやり遂げたからなぁ。大団円だわ。

どぉでもいいけど、娘役の彼女、誰かに似てるなぁと思ったら、カート・ラッセルじゃん!!w そっくりじゃない?これ、評判が良ければ三作目もってことになりそうな気がするんですが、さすがにもうこの一家でってのは難しいかな…。監督とエミリーは降りそうだな。完全にキャストは入れ替えで、クリーチャーだけそのまんまでバカみたいにうじゃうじゃ出てくる…って内容になりそう。まぁ、できるんだったら観ますが。

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