『エイリアン』前日譚シリーズ、ようやく観てみた

巣ごもりモードで動画三昧という人は結構いたみたいですが、自分もこのGW中、娘と一緒にEテレでやった『君の膵臓をたべたい(アニメ版)』、またNHKBSでの『セーラー服と機関銃』(地震速報でクライマックスが台無し…)、そしてAmazonで100円になっていた『エイリアン』前日譚シリーズの2本『プロメテウス』と『エイリアン コヴェナント』を観ました。

続編にはまったく手を出さなかったリドリー・スコット御大が、いわゆるprequelを作るに至った経緯は知らないんですが、正直今世紀に入ってからの作品ってあまりパッとしてない気がするので、手っ取り早くカネになってウケも狙える素材ってことで、エイリアンに白羽の矢が立ったんですかねぇ。ともあれ、そもそもタイトルに「エイリアン」が付いてなかった『プロメテウス』に、「どうも違う気がする感」が臭って長らく放置してたんですが、100円ならこれを機に一気観するかと。

で、多くのプレビューがAmazonにもありますが、やっぱ「違う」わw。エイリアンという素材を活かしてその後どんどん作られた続編たちは、ご存じの通りJ・キャメロンの『2』は彼の『T2』と共にSFアクションの金字塔になりましたし、ラストが「それ禁じ手やろ」と嘆かれた『3』も、今を時めくD・フィンチャーの長編デビュー作品としてあらためて観ればなかなかの意欲作。なぜあんたが?のJ・P・ジュネの『4』も、エイリアンのエキゾチックさをよく描いていたと思います。

が、『1』に至る経緯を描くとなると、単純にモチーフとしてあのキモカワイイ化け物を使うというわけにはいかなかったんでしょうね。「エイリアンの起源を描く」と期待させといて、「アンドロイドは神になれたのか」みたいな、なんだかスジ違いのテーマが立ってしまっていて、しかもそれはちゃんと2本続いてんのね。「お前が主役かよ!」という。ぶっちゃけ、2本で「前後編」ですから、1本だけ観ても意味ないです。なので、一気に観てタメ息ついてください。

これはね、覚悟を決めて「エイリアン」の正当な前日譚であるってことを謳わずに、完全に別テーマの作品にして、その中で「なんと、エイリアンが出てきちゃってんのよ」的なことにしといた方がよかったのではないかと。そしたら無茶な期待もしないわけで、その分観てる側の喜びもデカいわけですよ。特に、エンディングが完全に『1』『2』の劣化コピーになっちゃってる『コヴェナント』は、「お前、高邁な思想があって風呂敷広げたんじゃなかったんかい!」と、ほんとガックシ来ますから(アクションとしてはそこそこ手に汗ですが、「同じ」過ぎ…)。また、『プロメテウス』のエリザベス・ショウ役は味がありますが、『コヴェナント』は全員が嘆くように、主人公が「近藤春奈」です。別にいいんですけど、近藤春奈だと思ってしまうと、もうそれにしか見えなくなってしまい、なんだかもぉ笑かしに来てるようにしか思えなくなってしまうんです。これは日本人非常に不利ですね…。

ともあれ、前日譚だったらまだ『遊星からの物体X ファーストコンタクト』の方がいくらかマシかな。

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