「音を立てたら即死」って、それ『ドント・ブリーズ』も同じキャッチじゃなかったっけ?と苦笑した気がする前作は、観てみたらとても面白かったのです。あのエミリー・ブラントを嫁にできる男なんだからよほど有能なんだろうなこの監督は、と感心したものです(そこか)。で、随分前から特報動画は公開されていた本作、ヤツがチラチラ映っていたので、そりゃ当然続編となれば露出は派手になるよねとは思ったものの、クリーチャー物は結構方向性を見誤って失敗するケースが多いんです。『モンスターズ』とか『アナコンダ』とか、あと有名なのは『プレデター』かw なもんで、ちょっと心配がなかったわけではないんですが、さすがはエミリーを嫁にできる男(くどいか)。 まず構成が巧い。前作の前日譚(というか、事の始まり)を冒頭で派手に見せておき、そしてその後すぐに前作直後に切り替える。前作ラストでああいう事態になったので、それに替わる主要キャストが必要…というわけで、抜擢されたキリアン・マーフィー演じるエメット。捨て鉢な終末感から、あの一家の娘の心意気をトリガーに徐々に「ちょっと俺も頑張ってみようかな」モードに変わっていく感じがイ... Read More | Share it now!
4DXで『TENET』観てきたぞー
別に普通の劇場でよかったんですが、公開から1か月以上経っていることもあって近くではいい時間帯がなく、仕方なくグランベリーモール内の4DX劇場で鑑賞。2,900円はいくらなんでも…という気もしますが、もう遊園地に行ったと思うしかないw 初体験だったんですが、まぁイスは揺れるわ銃弾は飛んでくるわ(風が頬に当たる!)、殴られるわ(背中押される!)、挙句水はかかるわ(水飛沫が!)、こんだけいろいろ尽くしてくれれば納得するしかありません。 さて内容はというと、とかく難解といわれるノーラン作品の中でも特に…というか、ぶっちゃけ解んねぇよほっとんど!w パンフレットを買って解説を読むことでなんとかこの世界観のルールは把握したものの、初見で理解できる人は恐らくいないでしょう。ともあれ、SFにありがちなタイムリープと決定的に異なるのが、「時間には順行と逆行があり、『回転ドア』に入ることでそれを切り替えられる」ということ、そして「逆行時も、順行時と同じ速さで時間が進む」ということ。これが非常にユニークで、順行者から観た時に逆行者は同じスピード感であたかも逆回しで行動しているので、それを映像化すると... Read More | Share it now!
ようやくAI時代来る? 『アンキャニー 不気味の谷』
Amazon Primeの醍醐味は、こういうまったく無名の掘り出し物に出会えることです。アンドロイドをフィーチャーした作品は古今あったものの(ターミネーター、ブレードランナー、マニアックなところではスペース・サタンとか)、目的遂行のための単機能マスィーンとして描かれることが多かったですね。それは恐らく時代的にAIが夢物語だったからで、「不気味の谷」がテーマになるとはAIの世界もいよいよ実用段階か…というと、思考の精度は格段に高まってきたものの、フィジカルを伴う方面ではまだまだ全然だということが、本作を観ると解ります。が、とはいえこういうテーマでも違和感を覚えない、逆にいえばこんな地味なテーマでもちゃんと映画になる程度に、AIの世界はは進んだんだなぁと。 さて、中身についてですが、登場人物はほぼ3人、舞台もほとんど部屋の中ということで、どんだけ制作費安かったんかなぁと(中身の話じゃないじゃんw)。で、まぁこれだけミニマムで展開も淡泊だと、映画としてのオチはこれしかないんだろうなと予想は付きます。ただ、キャラクターの描写的にはネタバレの予兆は最後までまったくなく、その意味では詐欺だ... Read More | Share it now!
『エイリアン』前日譚シリーズ、ようやく観てみた
巣ごもりモードで動画三昧という人は結構いたみたいですが、自分もこのGW中、娘と一緒にEテレでやった『君の膵臓をたべたい(アニメ版)』、またNHKBSでの『セーラー服と機関銃』(地震速報でクライマックスが台無し…)、そしてAmazonで100円になっていた『エイリアン』前日譚シリーズの2本『プロメテウス』と『エイリアン コヴェナント』を観ました。 続編にはまったく手を出さなかったリドリー・スコット御大が、いわゆるprequelを作るに至った経緯は知らないんですが、正直今世紀に入ってからの作品ってあまりパッとしてない気がするので、手っ取り早くカネになってウケも狙える素材ってことで、エイリアンに白羽の矢が立ったんですかねぇ。ともあれ、そもそもタイトルに「エイリアン」が付いてなかった『プロメテウス』に、「どうも違う気がする感」が臭って長らく放置してたんですが、100円ならこれを機に一気観するかと。 で、多くのプレビューがAmazonにもありますが、やっぱ「違う」わw。エイリアンという素材を活かしてその後どんどん作られた続編たちは、ご存じの通りJ・キャメロンの『2』は彼の『T2』と... Read More | Share it now!
目を閉じられない白昼夢:『ミッドサマー』
近年、カルト的に話題になっている映画を比較的早めに観ておいてアーリーアダプター面する傾向があるな、と自分を省みていたりするんですが、本作もまさにそうですね。アリ・アスターなんて監督知りませんでしたし、実際『ヘレディタリー』も観ました、なんて人そんなにいないと思うんですよね。きっと、世の中の大多数が自分のような「エセ俄かアスター信者」なんですよ。マーケティング的にもそういうトコ突いてきてるな、小狡いな、見事にハメられてるな、と思うんですけど、気になるんですもん。なにがコワイのよ、どうコワイのよと。で、観に行っちゃいました。観たこと自体は後悔してませんが、結構長きにわたっていろんな場面がフラッシュバックしそうで怖いです。実際に、結構経った今でもことあるごとにさまざまな場面が脳内で再生されます。ヤバい、かなりメンタル浸食されたなと…。 あらすじは方々で紹介されてますから割愛します。その上で、ネタバレなしでレビューしてみませす。まず、制作側で謳っている「フェスティバルスリラー」という上手いことつけた感のあるジャンル名ですが、私がもっと適正な「コミューンホラー」に更新します。確かに祭りが... Read More | Share it now!
『カメラを止めるな!』
(本稿は、2018年10月にFacebookに投稿したものの転載です) ようやく『カメ止め!』を観に行けたのです。もうさすがに終わっちゃうかなと思ってたんですが、偶然時間ができたもので、劇場に行けました。それで、どうしてちょっとした社会現象ともいえるほど本作が話題になっているのか、納得しました。本作の魅力はいろいろあるんですが、まずは何より、観る者に「そう来やがったかチクショー!!」と思わせるだけの「構造の妙」があるのです。しかしながら、「どこが面白いの?」と訊かれても、その構造の妙を語ってしまったらネタバラシになっちゃうので、とにかく「早く観てくれ!」としか言えない。早く観てこっち側の人間になってくれ、というもどかしさ。この「口コミ」が実際に、公開拡大の原動力となっているものと思われます。 で、なんとか頑張って、まだ観ていない方が読んでも大丈夫なように本作を解説してみたいと思い、本作の凄いところや魅力などを以下に挙げます(恐らく、ここまでであればネタバラシにはならないとは思うのですが、それでも全く情報を得ない状態で観たいという方は、読むのを止めてすぐに劇場に行っ... Read More | Share it now!
令和元年にもなって、ようやくアルジェント・デビュー『サスペリア PART2』
ゴブリンのベスト盤は持っているというのに、ダリオ・アルジェント作品をこの年齢になるまで観たことがないという体たらく! しかし、アマゾンのおかげで遅ればせながら観ることができました。しかし、なぜか『サスペリア PART2』。どうして『サスペリア』は観られないんですかママン…。 でも、全然続編でもなんでもないので、十分楽しめました。作りはかなり手堅いサスペンスじゃないですか。犯人こいつだったらなんのヒネリもないやろ…と思ったら、しっかり伏線回収されてます。ネタバラシがされているので、ちゃんと当該箇所は見返して「ほんとだ! 確かに映ってる」と感心することにしましょう。 他を観ていないので比較はできませんが、恐らくアルジェント作品の中ではグロはだいぶ大人しい方だと思います。そっちが苦手な人も大丈夫でしょう。 また、主人公とヒロインとの夫婦漫才的なノリもイイ味出してます。最初は「うるさい女だなぁ」との印象なんですが、いつの間にか可愛く思えてくるから不思議w しっかり骨太なサスペンスホラーを観られて大満足です。 あと、中盤で明らかにM・オールドフィールドをパクッたと思われる曲が... Read More | Share it now!
げに恐ろしき衝撃体験:『パラサイト 半地下の家族』
(いつも通りですが、ネタバレは基本的にありませんので、未見の方もご安心ください)(にわとりが本作を観たのは、パルムドール受賞で話題になった少し後でした。アカデミー賞4部門受賞の歴史的快挙の前に観られてよかったと思っています。劇場混んでるでしょうし、レイトマジョリティ感ハンパないですし) 韓国の映画監督といえばこの人しか知りません。『殺人の追憶』『スノーピアサー』をはじめ、クリーチャー映画マニアの端くれである自分があの金字塔『遊星からの物体X』と比肩するとも推す『グエムル-漢江の怪物-』など、次々と問題作を世に放ってきた鬼才ポン・ジュノ監督が、とんでもない怪作を出してきました。パルムドール受賞の妥当性については、歴代の受賞作が十分にニッチでディープゆえに基準が判らずなんとも言えないのですが、これが鑑賞というレベルではなく「体験」であるという意味では、例えば『カメラを止めるな!』などと同じ次元の作品だと思います(全然ベクトル違いますが)。 ジュノ作品では、覆し難い不条理なり格差なりといったプロットが用いられますが、今回はかの国が闇として抱える身分格差がストレートに描か... Read More | Share it now!
『モンスターズ / 地球外生命体』
「SF、クリーチャー、低予算」と来ると、もう無条件でツボでして、観ないわけには行きませんでした。しかし、作品の鮮度には全く興味がなく、普段劇場には滅多に行かない自分は、本作が渡辺謙がキャスティングされている2014年のゴジラを作った監督の、長編デビュー作だとは全く知りませんでした。これは正直掘り出し物です。この手の作品を観るからには、特殊効果なりアクションシーンなりの出来を期待する人が多いのかも知れませんが、制作費たかだか50万ドルの作品にそんなもの期待するのは間違ってます。直球のカタルシスが欲しければ、こんな超マイナーな作品を選ぶ必要はありません。そのへんの機微が解る人だけが観ればいいのです。 個人的には、SF映画はプロットが命だと考えています。では、本作のプロットはというと、地球外生命体のサンプルを採取したNASAの探査機が、大気圏突入時にメキシコ上空で大破して…という、非常にチープなものなのです。しかし、それが実際に作品内の各オブジェクトに落とし込まれた結果、まんまタコっていうクリーチャーの姿は「カッコ苦笑」だとして、南米北部のかなりのエリアを「INFECTED Z... Read More | Share it now!
『ワイルドシングス』
そういやこんな映画もあったなぁと、ジャケ写を観てぼんやり感じたのですが、さすがに18年も前の作品だとは思いもしませんでした。単にちょっとエロいだけのお手軽サスペンスかとナメて観始めたんですが、これがまぁ180度どころか一周通り越しちゃう540度レベルのドンデン返しムービーでして、制作サイドのドヤ顔が見えるようです。…って、製作総指揮がなんとケビン・ベーコン。きっとカンのいい人は、その時点で「傾向と対策」が出来ちゃうんでしょうが、自分はかなりギリギリまでまんまとノせられてしまいました。先にキャストを紹介してしまうと、先ずはネーヴ・キャンベル。自分『スクリーム』って全く観たことないんで、顔だけしか知りませんでしたが、演技は普通に及第点超え。そして次にデニス・リチャーズ。『スターシップ・トゥルーパーズ』と言われると、なんとなくあぁそうだったかしらと思うものの、あれはハリボテの群れが主役の映画なんで、やはり思い出せませんw。ともあれ、他でのキャリアとか、チャーリー・シーンの元嫁だとか、そんなのはどうでもいいです。とにかくエロ可愛い! シャレにならん。ストーリーはいいからもっとエロシーンをく... Read More | Share it now!

