学生時代から長らくYAMAHA製のミキサーを使ってきていたのですが、完全にアマチュアユースだったようで、S/N比があまりよくないと楽器店の店員さんに指摘され、じゃぁちょっくら替えてみっかなぁ…と買ったのが、先代のTAPCO製品でした。しかし、これがぶっちゃけ、あまりメリットが感じられないブツでして。作りは堅牢で、なんとなく高級感があったんですが、とにかくバカみたいに重くて、しかもフェーダーをある程度上げた時の「サァーッ」というノイズが、感覚的にはそれまでのYAMAHA製と変わりなく。 スタジオ練の度にシンセやらスタンドやらとともに、手許で自分が出す音源群のバランスをとってL/Rにまとめるためのミキサーを持っていかなければならない自分にとって、重量というのはかなり切実なファクターでして。というわけで、黄色のTAPCOをHARD OFFに売り払い、替わりに入手したのがMACKIEのMix5だったのです。まぁ、その時にはバンドで使っていたのはシンセ2台だけだったので、スペックとしてはそれで十分でして、重量がたったの600gになったことで、ヒャッハァ!な心持ちだったわけです。 ... Read More | Share it now!
ZOOM “R8”
俗に言う「マルチトラックレコーダー」です。自分としては”俗に言う”のなら「ハードディスクレコーダー」だと思っていたのですが、HDRというのはここ10年くらいですっかり「テレビ番組を録画するもの」の呼称になってしまったようです。なので、MTRと呼ぶのがDTM業界的にも適切なんでしょうね。というか、メディアが カセットテープだった時代は、この「MTR」という略称こそが、呼称としてもっとも普及していたような気がします。 で、自分が初めて買ったMTRは、確かTASCAMの”PORTA05″という4トラックのブツで、もちろんメディアはカセットテープでした。通常A/B面それぞれでL/Rにアサインされるテープを、片方向再生にすることで4トラックにしてあったわけです。当然オーバーダビングするとなると、最初の2トラックを再生しながらリアルタイムで別パートを弾きつつ、それらを別の2トラックに録音する…という作業を繰り返していくことになるわけです。パート間の音量バランスやイコライジングなんかを間違えても、後戻りができないという、博打のような作業... Read More | Share it now!
『カメラを止めるな!』
(本稿は、2018年10月にFacebookに投稿したものの転載です) ようやく『カメ止め!』を観に行けたのです。もうさすがに終わっちゃうかなと思ってたんですが、偶然時間ができたもので、劇場に行けました。それで、どうしてちょっとした社会現象ともいえるほど本作が話題になっているのか、納得しました。本作の魅力はいろいろあるんですが、まずは何より、観る者に「そう来やがったかチクショー!!」と思わせるだけの「構造の妙」があるのです。しかしながら、「どこが面白いの?」と訊かれても、その構造の妙を語ってしまったらネタバラシになっちゃうので、とにかく「早く観てくれ!」としか言えない。早く観てこっち側の人間になってくれ、というもどかしさ。この「口コミ」が実際に、公開拡大の原動力となっているものと思われます。 で、なんとか頑張って、まだ観ていない方が読んでも大丈夫なように本作を解説してみたいと思い、本作の凄いところや魅力などを以下に挙げます(恐らく、ここまでであればネタバラシにはならないとは思うのですが、それでも全く情報を得ない状態で観たいという方は、読むのを止めてすぐに劇場に行っ... Read More | Share it now!
令和元年にもなって、ようやくアルジェント・デビュー『サスペリア PART2』
ゴブリンのベスト盤は持っているというのに、ダリオ・アルジェント作品をこの年齢になるまで観たことがないという体たらく! しかし、アマゾンのおかげで遅ればせながら観ることができました。しかし、なぜか『サスペリア PART2』。どうして『サスペリア』は観られないんですかママン…。 でも、全然続編でもなんでもないので、十分楽しめました。作りはかなり手堅いサスペンスじゃないですか。犯人こいつだったらなんのヒネリもないやろ…と思ったら、しっかり伏線回収されてます。ネタバラシがされているので、ちゃんと当該箇所は見返して「ほんとだ! 確かに映ってる」と感心することにしましょう。 他を観ていないので比較はできませんが、恐らくアルジェント作品の中ではグロはだいぶ大人しい方だと思います。そっちが苦手な人も大丈夫でしょう。 また、主人公とヒロインとの夫婦漫才的なノリもイイ味出してます。最初は「うるさい女だなぁ」との印象なんですが、いつの間にか可愛く思えてくるから不思議w しっかり骨太なサスペンスホラーを観られて大満足です。 あと、中盤で明らかにM・オールドフィールドをパクッたと思われる曲が... Read More | Share it now!
KORG “microSTATION”
人生初シンセがKORGだったことで、同社製品には絶大な信頼を寄せてきました。バンド活動が本格化した学生時代に、あの名機 “M1” を使い始め、その圧倒的にリアルなサウンドに驚愕したものです。思えば「ミュージックワークステーション」という言葉ができたのが M1 の登場からだったような気がするのですが、マルチティンバーでエフェクターとシーケンサを搭載した夢のようなシンセが出て、それがギリギリ学生でも手が届くような価格だったのです(もちろん、今の同様機能のシンセとはケタが一つ違いますが)。 が、経年劣化でボタンがイカれてしまい、ライブで使うのが難しくなってきたこともあり、そこから別のメーカの音源モジュール + マスターキーボードという組み合わせが長く続きます。その機種のレビューをする際に書きますが、鍵盤と音源の分離はそれはそれで非常にメリットが大きかったからです。しかし、長年愛用していたモジュールが、今度は電源アダプターの劣化で使えなくなりました(舶来品なものでアダプターが7,000円超、2代目が壊れて3代目を買おうとした際には生産停止で入手不能でした... Read More | Share it now!
YAMAHA “mx61”
YAMAHA “mx61” なんでも出せる鍵盤として、近年使っています。ライブでは往々にして、2段スタンドの上段に「飛び道具」としての鍵盤(これが近年では waldorf の “blofeld”)、下段にオールマイティな鍵盤をセッティングするんですが、先代は KORG の “microSTATION” でした。使い勝手、音色のクオリティやバラエティなどにまったく遜色はなかったんですが、唯一の難点はミニ鍵だったことです。まぁ判ってて買ったんですが、ピアノとしてしっかり弾く場合に、どうしても窮屈なのは否めませんでした。 そこで、リリースからかなり年数が経って市場価格も下がっていた本機に白羽の矢を立てたというわけです。購入時、本体と専用ケース(mx61のロゴが入っていてカッコいい)、そしてX型スタンドの3点セットで6万円しなかったです。残念ながらシーケンサまでは内蔵されていないので「オールインワンシンセ」と呼ぶわけにはいかないのですが、レイヤ、スプリットに対応して、音色が豊富(1,000以上)。そし... Read More | Share it now!
げに恐ろしき衝撃体験:『パラサイト 半地下の家族』
(いつも通りですが、ネタバレは基本的にありませんので、未見の方もご安心ください)(にわとりが本作を観たのは、パルムドール受賞で話題になった少し後でした。アカデミー賞4部門受賞の歴史的快挙の前に観られてよかったと思っています。劇場混んでるでしょうし、レイトマジョリティ感ハンパないですし) 韓国の映画監督といえばこの人しか知りません。『殺人の追憶』『スノーピアサー』をはじめ、クリーチャー映画マニアの端くれである自分があの金字塔『遊星からの物体X』と比肩するとも推す『グエムル-漢江の怪物-』など、次々と問題作を世に放ってきた鬼才ポン・ジュノ監督が、とんでもない怪作を出してきました。パルムドール受賞の妥当性については、歴代の受賞作が十分にニッチでディープゆえに基準が判らずなんとも言えないのですが、これが鑑賞というレベルではなく「体験」であるという意味では、例えば『カメラを止めるな!』などと同じ次元の作品だと思います(全然ベクトル違いますが)。 ジュノ作品では、覆し難い不条理なり格差なりといったプロットが用いられますが、今回はかの国が闇として抱える身分格差がストレートに描か... Read More | Share it now!
waldorf “blofeld”
バンドなりDTMなりで使っている機材を紹介するコーナーです。 以前からやってたんですが、鍵盤屋の機材って結構入れ替わるんですよね。他のパートに比べて圧倒的に電子機器率が高いので、本人が望まなくても壊れていってしまうんです。だから、10年前と今とでは、かなりラインアップが様変わりしてるんです。そういう点で、履歴を残しておけるといいんですが、パソコンが壊れちゃうもんで、バックアップに失敗して、昔の機材一覧がオシャカになってしまうという…。 まぁ、ごちゃごちゃいっても仕方がないので、とにかく今の機材を紹介しておきます。まずは鍵盤類からですね。 waldorf “blofeld” アナログモデリングシンセサイザーです。当方相当なおっさんですが、とはいえファーストシンセがデジタル、というデジタルネイティブ世代なんです。なので、電源入れたらキラキラ音色が出てきたわけですよ。しかし、好きな音楽はプログレだったりするわけです。「あのウニョウニョ~って音色は、どぉやったら出るんだろう…」と悩み続けて10年以上。つか、出るわけないんです、MoogとかProp... Read More | Share it now!
Hello world!
なにが “Hello World!” だよ、一体何年Webやってんだ…と我ながら呆れますが、SNSばっかりやってるうちに、すっかり自分のサイト運営が疎かになってしまっていて、多分 Twitter を始めた2007年ごろから実質休止状態だったんじゃないかと。まぁ仕事でWebいじってると、プライベートでまでコンテンツ作るのが面倒になっちゃうんですよね。 昔、初めて自分で借りたサーバにソースベタ打ちの「にわとりホームページ」をアップした時はワクワクしてました。一生懸命くっだらないコンテンツをたくさん作りましたし、掲示板(そういや「BBS」って死語ですよねぇ)でのやり取りもかなり活発だったと記憶してます。 次にCMSにハマりまして、モジュールを組み合わせて会員制サイトが作れる「XOOPS」でかなりしっかりとしたサイトを作って、ちゃんとメンテもしてたんです。しかし、mixiが始まったころから、だんだん「個人毎にサイトを運営する」ってこと自体が時代遅れになってきたんですよね。そしてfacebookが台頭するようになると、もう完全に個人サイトの時代は終わったと感じました。 ... Read More | Share it now!
『モンスターズ / 地球外生命体』
「SF、クリーチャー、低予算」と来ると、もう無条件でツボでして、観ないわけには行きませんでした。しかし、作品の鮮度には全く興味がなく、普段劇場には滅多に行かない自分は、本作が渡辺謙がキャスティングされている2014年のゴジラを作った監督の、長編デビュー作だとは全く知りませんでした。これは正直掘り出し物です。この手の作品を観るからには、特殊効果なりアクションシーンなりの出来を期待する人が多いのかも知れませんが、制作費たかだか50万ドルの作品にそんなもの期待するのは間違ってます。直球のカタルシスが欲しければ、こんな超マイナーな作品を選ぶ必要はありません。そのへんの機微が解る人だけが観ればいいのです。 個人的には、SF映画はプロットが命だと考えています。では、本作のプロットはというと、地球外生命体のサンプルを採取したNASAの探査機が、大気圏突入時にメキシコ上空で大破して…という、非常にチープなものなのです。しかし、それが実際に作品内の各オブジェクトに落とし込まれた結果、まんまタコっていうクリーチャーの姿は「カッコ苦笑」だとして、南米北部のかなりのエリアを「INFECTED Z... Read More | Share it now!

