自分が初めて使った、いわゆる「マスターキーボード」です。つまり、音源が付いていません。「意味が分かんない」という方もいらっしゃるでしょうから説明しますが、本機は純粋に鍵盤のみ、つまり入力部分のインターフェースとしての機材で、外部の音源と繋ぐことで音が出せるのです。で、どうやって繋ぐかというと、世に出てから30年以上も経ってようやく仕様が2.0に更新されるらしい「MIDI」という規格の端子が付いているので、そこにMIDIケーブルをブッ挿して、音源側のMIDI端子にもブッ挿してやればOKです。
本機ですが、入手の経緯がちょっと変わっていましてね。前の会社で業務に使われていたものの払い下げなんです。その会社についてはここでは控えますが、古くなった機材を社員に安く提供してくれるというので、入札に応募しました。PC類の競争率は結構高かったですが、音楽系機材はそれほどでもなく、確か本機も数百円で競り落とした記憶があります。
機能としては非常にシンプルで、データスライダーが一つ(特段設定をしない場合、勝手にボリュームがアサインされていました)、オクターブup/downボタン。そしてMIDI chを切り替えるためのボタンは一つで、これを押してある状態で一番下のCを押せば1ch、C#だと2ch…といった使い方です。なので、マルチティンバー音源を繋げて使う場合、曲中で音色切り替えをする際には「ボタンを押す⇒使いたいchに対応した鍵盤を押す⇒再度ボタンを押す」という3つのアクションが必要となります。ボタンが押してある(赤いLEDが点灯)状態では、切り替え作業中ということで音は出ません。なので、ライブで使う場合には注意が必要です。
鍵盤は、まぁペコペコ鳴りますが押し込み具合が無難で、ベロシティが重要なピアノ系の音を弾く場合でも、全然必要のないリード系でソロを弾く場合でも、問題なく馴染みます。4オクターブあるので、打ち込み作業用に限定されることなく、自分のように主にライブユースで、というプレイヤーでも十分使用に耐えます。
機構がシンプルなせいか、まったくトラブルを起こすことなく、もう20年以上使えています。さすがに、今や中古市場でもそんなに…と思ったら、調べたところ結構出回っているようです。まぁ、後継機がいくらでもありますし、ALESISやM-Audioなど他のメーカでもいくらでも機種があるので、今さらこれを入手して使う人はいないとは思いますが、中古店で1,000円とかで見つかれば、買っても損はないかなと。


