ようやくAI時代来る? 『アンキャニー 不気味の谷』

Amazon Primeの醍醐味は、こういうまったく無名の掘り出し物に出会えることです。アンドロイドをフィーチャーした作品は古今あったものの(ターミネーター、ブレードランナー、マニアックなところではスペース・サタンとか)、目的遂行のための単機能マスィーンとして描かれることが多かったですね。それは恐らく時代的にAIが夢物語だったからで、「不気味の谷」がテーマになるとはAIの世界もいよいよ実用段階か…というと、思考の精度は格段に高まってきたものの、フィジカルを伴う方面ではまだまだ全然だということが、本作を観ると解ります。が、とはいえこういうテーマでも違和感を覚えない、逆にいえばこんな地味なテーマでもちゃんと映画になる程度に、AIの世界はは進んだんだなぁと。

さて、中身についてですが、登場人物はほぼ3人、舞台もほとんど部屋の中ということで、どんだけ制作費安かったんかなぁと(中身の話じゃないじゃんw)。で、まぁこれだけミニマムで展開も淡泊だと、映画としてのオチはこれしかないんだろうなと予想は付きます。ただ、キャラクターの描写的にはネタバレの予兆は最後までまったくなく、その意味では詐欺だよなと。まぁ、推理小説で物語外から犯人がやってくるような反則ではないので、許容範囲かと。

観終わった後で「得られた教訓は?」と問われれば、「AIの方が純粋で完璧。それに比すれば歪んだ人間の方が不完全で醜い」とでも答えます。ちなみに、冒頭から断続的に出てくるチェスの対局で、終盤アダムが「主目的を変えてクィーンを獲る」シーンがありますが、後から思えばあれが上述の「教訓」を象徴的に示していたといえます。

演じる3名は正直まったく知りませんが、淡々としながらも説得力がありました(まぁ、展開が淡々だからなぁ)。バタ臭い紅一点も、適度にエロくてGoodです。しかし、エンドロール中の二段落ちにあたって、「あんたまさか…、さすがに脇が甘すぎ」と愕然とします。ちょっと下世話過ぎだよなぁと。

なお、本作を観るような人は『エクス・マキナ』も観ているでしょうが、確かに相当似てますね。今後、この手の「静かに怖いAI系」作品は増えてくるかも知れません。

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